Xサーバーに限らず、大概のレンタル・サーバーにはWordPressの簡単インストールという便利な機能が用意されています。今回、その簡単インストールでWordPressがインストール出来ない事態が発生しました。

WordPressがインストール出来なくなった原因は、データベースのユーザー数が50件オーバーという思っても見なかった理由でした。Xサーバーのスタンダード・プランでは、一時期、データベースの数に50件までの制限がありました。

当然、データベースのユーザー数も最大50件でしたが、つい最近、データベースの数がMAX50件から無制限になりました。その時点で、当然、ユーザー数もMAX50件の制限が無くなると解釈しておりましたが、そのユーザー数は依然としてMAX50の制限が生きていたのです。

その辺の矛盾があることで、今回の不具合が発生したわけです。当方のような制作代行を生業としているユーザー様なら、今後も同じような現象が発生するかも知れません。この件は、Xサーバー側の設定ミスとしか言いようのない事象でした。

今回の対応・解決策

(1)データベース&アクセス権所有ユーザーの確認

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サーバーパネル~データベース~MySQL設定と辿って、MySQL設定画面を開くと、データベースとアクセス権所有ユーザの関連が分かる画面が表示されます。

(2)WordPressから見たデータベースとユーザー

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WordPressに記載されているデータベース名が、前記のMySQL設定のMySQL一覧に存在しているのが必然です。もし仮にWordPress側に存在しないデータベースなら、WordPress側のエラーとなります。

(3)問題はMySQLユーザ数の登録数?

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左図のMySQLユーザ一覧タブに切り替えると登録済MySQLユーザが表示されます。そのユーザ数が50件を超えると、WordPressのインストールが出来なくなります。
その場合の対処方法は、使用していないユーザを探し出し、ただひたすらに削除するしかありません。

(4)インストール履歴からDB名・ユーザ名を探す方法

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使用していないデータベース及び使用していないユーザを探し出す方法として、WordPressのインストール履歴を利用して未使用データベース及び未使用ユーザを探し出す方法を利用する手もあります。

(5)反省と結論/DBの自動作成を辞める

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WordPressの簡単インストールで、自動でデータベースを作成するのではなく、作成済みのデータベースを利用するを選択する。
即ち、事前にデータべースを作成しておき、その作成済みデータベースとDBユーザ名をインストール時点で明示的に指定することで、MAX50件ユーザの制限条件を回避できることになります。

データベース名>DBユーザー名の関係を最大限利用する

DBユーザーは、複数のデータベースに同一DBユーザ名を指定可能であるため、データベースの事前作成で明示的にDBユーザを指定することで、DBユーザーのMAX50件の制限内に運用管理できることになります。