制作代行する立場での観点

過日の投稿「HTML/CSS vs WordPress」では、ユーザー(即ち、お客様)目線で、ホームページを作成すると仮定したら、HTML/CSSなのか、それともWordPressなのかを比較して見ましたが、結局、結論を出せませんでした。

その時の総合評価は、あくまでもツールを使用するユーザーの立場にたって、HTML/CSSを採用するかWordPressを採用するかの観点でしたが、見方を変えて制作代行する立場になって、どちらのツールを採用するかを検討してみると、そこにはツールのライセンスの問題が浮上してきます。

HTML/CSSでサイトを制作代行する場合、代表的なツールとして「シリウス(SIRIUS)」があります。その場合の制作代行のライセンス料は 10,800円(税込み)です。即ち、当方がお客様のホームページをシリウスで制作代行してお客様に納入した場合、10,800円のライセンス料金をメーカーであるシリウス側に支払うことが必須条件となります。

勿論、お客様自身がシリウスをツールとして購入する場合は、通常版で18,800円(税込み)または上位版で24,800円(税込み)かかり、お客様自身が支払う金額となります。そしてお客様が購入したシリウスを使ってお客様のホームページを当方が制作代行した場合には、ライセンス料金は発生しません。

制作代行ライセンス料金10,800円(税込み)が発生するケースは、お客様自身はシリウスを購入せず、当方がシリウスを使って制作代行する際の当方がシリウス側に支払う金額となります。

そして10,800円のライセンス料金は、当方の制作代行費用に上乗せされてお客様への請求金額として課金されます。その結果、WordPressの場合の制作代行費用より高額になることは必然と言えます。

同じくHTML/CSSのケースで当方が制作代行サービスを始めたHTML制作代行サービスの場合、シリウスのような表立った制作代行ライセンスが必要とはなりませんが、当方が石田卓馬さんの「会員制サイドビジネス講座」の会員でないと、第三者に制作代行行為をすることは禁止されています。即ち、ビジネス講座の会員を継続するために毎月3,000円の会費を払い続けて始めて制作代行行為が許可されることになります。

制作代行するならWordPressが有利?

シリウスにしろHTML制作代行サービスにしろ、第三者に制作代行するには、大なり小なりのライセンス料金を負担しなくてはなりません。その費用が結果的にお客様への請求金額増に繋がって来るのは否めません。

一方、WordPressでの制作代行は、有料テーマや有料プラグインを使用しない限り全て無料で作成できます。シリウス等のような制作代行ライセンス等は一切存在しません。

全て無料ということは、お客様への請求額も低額に抑えられることも可能ですし、当方のような制作代行業者の制作工数のみの費用で見積金額が弾け出されるメリットもあります。

また、WordPressなら、お客様自身のスキルのみで、日々のページ更新ができる可能性も秘めています。そのために当方の個人レッスンによるWordPress塾も利用可能となるのです。制作代行する立場での結論は、WordPressでの制作代行を断然お勧めすると言うことになります。