2019年11月より運用開発に踏み切った「HTML/CSS開発サービス」ですが、それまでのWordPress開発と、どこがどう違うのか比較表にして纏めてみました。
一概に比較するとは言え、比較対象項目によっては、比較結果に大差が出ると思いますが、筆者なりにWordPress5年生とHTML6ヶ月の経験レベルでの比較結果であることを、始めにおことわりしておきます。
比較対象項目 | HTML/CSSサイト | WordPressサイト |
---|---|---|
サイトの作成環境 | PCローカル領域 ★★★ | サーバー領域 ★ |
サイトの公開 | FTPにてデータ転送 ★★ | 常に公開済 ★★ |
サイトの移行 | FTPが使用できれば簡単 ★★★ | 上級者並のスキルが必要 ★ |
データベース | 不要 ★★★ | 必須 ★ |
テンプレート | 少ないがある ★★ | 有料・無料に拘らず無数 のテンプレート有り ★★ |
プラグイン | プラグインは皆無 ★ | 無数にある。何を使うか ユーザーの責任で使用する ★★★ |
メールフォーム | PHPプログラムの開発が必要 ★ | 専用のプラグインがある ★★★ |
レスポンシブレイアウト | 基本対応なし ★ | テーマによって対応済 ★★★ |
スマフォ対応 | PCサイトとは別に SPサイトの作成必須 ★ | レスポンシブ対応のテーマを 選択することで対応可能 ★★★ |
プルダウンメニュー | 対応なし ★ | メニュー設定で対応あり ★★★ |
アコーディオンメニュー | 対応なし ★ | 専用プラグインあり ★★★ |
多言語対応 | 対応なし ★ | 専用プラグインあり ★★★ |
バージョンアップ | 基本はサーバー側のPHP バージョンアップのみ? ★★★ | 頻繁に発生する ★ |
サイトの容量比較 | 約3MB~5MB、 要するにWPサイトの 10分の1の容量 ★★★ | 約40MB~50MB、 約HTMLサイトの 10倍の容量が必須 ★ |
バックアップ | PCのローカル領域に 保存されていれば バックアップそのもは不要 ★★★ | プラグイン等による定期的な バックアップの必要性がある ★ |
画面表示速度 | 早い ★★★ | 遅い ★ |
ブラウザの制約 | 制限なし ★★★ | Elementorによる編集が 機能しないブラウザがある ★ |
起動の軽さ? | 軽い ★★★ | 重い ★ |
開発のし易さ | 難しい ★ | Elementor等を使用すれば易しい ★★★ |
HTML/CSSのスキル | 必須 ★ | 不要 ★★★ |
星(★)数合計 | 40 | 40 |
比較表についての補足説明
比較対象項目ごとに、HTMLとWordPressのどちらに優位性があるのか、筆者の独断と偏見で星印の数で判定してみました。即ち、
★★★・・・・・より優れていると判定
★★・・・・・・同等と判定
★・・・・・・・より劣っていると判定
結論/総合評価
比較表の最後の行に、星(★)の数にて、総合評価すべく数値化した値をみると、偶然にも「40:40」で、HTMLだろうとWordPressだろうと大差ない結果になっています。各比較対象項目の重みを考慮せずに、単純に比較した結果だと解釈して下さい。
★3つの項目だけをそれぞれの場合で見てみると特徴的なものが見えてくる。
HTML/CSSの場合だと、
1.開発環境が手軽でサイトの移行や設置が簡単であること
2.全てのサイトデータがPC内にあり特別なバックアップは不要であること
3.サイトの容量が軽くて軽快な画面スピードが得られること
4.特定なブラウザの制限等に制約されないで画面崩れがないこと
一方、WordPressの場合だと、
1.多種多様なプラグインがあり必要な機能がすぐ見つかること
2.レスポンシブレイアウトの実装でスマフォ対応が簡単であること
3.Elementorのようなページビュルダを利用すればHTMLスキルが不要となる
4.ユーザー自らがページ更新しやすい開発環境が実現可能であること
以上の総合評価で、実際にHTMLにするか、それともWordPressにするかは、筆者としては結論づけできません。多分に両方の制作代行があっても良いと思っております。要はお客様が当方に制作代行をご依頼されるケースで、どちらにするかをお客様自身の問題として決めるべきことで、その際の参考資料に使用して頂ければ幸いです。